×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。






お題:幼い少女 年頃の娘 老婆


 ババアレーシング2123開幕。世界各国から予選を勝ち抜いた齢にして80以上のババアたちが改造マシンを操り砂漠を縦断する過酷なレース。大往生を遂げるか、レースを完走するか、全ては天命次第。

 ところが今年のレースは一味違った。エントリーした日本代表ババアがどう見ても年頃の娘なのだ。

「規定違反! 規定違反です!」

 レース委員会は紛糾した。というのは、この日本代表ババア、クローンボディに脳移植したという経歴を持ち、戸籍上は93歳のババアなのだ。

「ドーピングですよ、これは……」
「いや、しかし、見てください!」

 そこにはマシンの上に正座して茶を啜っている日本代表ババアの映像があった。

「じいさんはどこかのう。はて、お昼はもうたべたかのう」
「若干ボケつつあります!」
「はやく幼稚園に行く準備をしないと……」
「自分のことを幼児だと思っています!」
「よし……合格!」

 古い脳をそのまま移植したため、彼女の脳はかなり軽くなっていたのだ。クローン技術が確立されたこの時代でも、脳細胞を復活させる技術はまだ研究段階だった。

「視聴率が稼げないのがネックだったこのババアレーシング……とんでもないダークホースが現れやがった……」

 彼女の脳は大丈夫なのか……それは天のみぞ知る。過酷なババアレーシング2123が、いま始まる……。










もどる